順天堂大学副学長 青木純一郎氏
推薦者プロフィール 順天堂大学副学長/順天堂大学名誉教授
日本体力医学会理事/日本運動生理学会理事
日本体育学会代議員/日本体育協会スポーツ・医科学専門委員
日本グランド・ゴルフ協会常務理事/日本健康スポーツ連盟理事
コメント 本トレーニング機器は、競輪界のトップアスリートとして長年君臨した松本整選手と順天堂大学運動生理学研究室が共同で開発したものです。スポーツの動作特性の特異性に着目して、競技力向上のためのトレーニング・マシンの開発を進めている課程で、心臓血管系(血圧)や関節・骨系に優しいこの原理が、高齢者の健康増進、障害者の安全で効果的なリハビリテーション手段として有効であることが分かりました。
今後ますます進む高齢化社会、生活の利便化による運動不足に対して、健康で活動的な人生を送るためには、安全で効果的な運動を日常生活に習慣化することが必要不可欠です。医療、介護および運動指導者の共同研究から開発されたこのトレーニング機器は、高齢者の介護予防の観点からは言うに及ばず、さらには生活の質の向上QOLを目指す多くの人たちにとって、これからの生活に欠かせないアイテムの一つになることでしょう。

医学博士 寺門敬夫氏
推薦者プロフィール 日本医師会認定スポーツドクター/日本競輪学校 校医
脳神経外科認定医/社会福祉法人静和会 理事長
老人福祉センターヴィターレ 所長
コメント 厚生労働省の通達により介護予防が重要政策としてあげられその中でパワーリハビリなどが注目されるようになりました。
高齢者が、積極的に筋力トレーニングを行うことは老後の生活の質の向上にとても良いことなのですが、一つ問題があります。
それは、高齢者には高血圧や心臓に疾病を持った人が多く見られ、これらの人が安全に運動することが大切なことなのです。
本トレーニング機器は初動にあまり負荷のかからないように工夫しこれらの問題を見事に解決してくれたのです。
「安全にかつ効果的に」という高齢者のトレーニングの目的に見事にかなった機器として推薦いたします。

 パワーチェンジトレーニングとはスポーツ種目特有の競技動作や筋パワー出力発揮の特異性に合わせたトレーニングを可能にしたこれまでに無い画期的なトレーニングシステムです。競技(スポーツ)のトレーニングは勿論、リハビリテーションや高齢者を対象としたトレーニングにも広く応用することを目的として開発されました。
 具体的な一例をご紹介しますと、図1は競泳(クロール)のワンストロークの出力曲線です。パワーチェンジトレーニングマシンは、この出力曲線をスイムベンチで再現することを可能にしました。そのため、水泳という特異な出力曲線を描く動作にも対応して、水泳独特の動作様式に合わせたトレーニングが出来るようになりました。今までに無い本当に求められる特異性の原理に従ったトレーニングが可能になり、大きな効果が期待されます。
 今回「日本運動能力研究所」がご紹介するマシンはこの原理を応用し、医療、介護及び運動生理、運動指導等の専門の方々と共に研究開発された安全で効果的なトレーニングマシンです。今まで危険が認識されながら、有効な防止方法が取られなかったウエイトトレーニング中の血圧の急激な上昇を抑えたり、関節に無理な負担をかけないように工夫もされています。 
図2は今回開発されたトレーニングマシンの出力曲線の一例です。動作開始時に関節の最大伸展・屈曲時からの運動で関節に無理な負荷がかかって傷害を与えないように設計されています。その後トルクのピークを迎え、動作の後半では速やかに負荷が減少するように設計され、力みや怒積による血圧上昇を抑えます。トルクのピークが高く、しかも血圧に負担をかけないことから安全に筋肉に有効な刺激を与えることが可能となりました。その上、リズミカルな回転動作は筋肉のミルキングアクションを促進し、静脈から心臓へ帰還する血流量を増大し血行を促進します。
 新しく開発されたパワーチェンジトレーニングシステムで、安全で多くのメリットを伴う効果の高いトレーニングを体感していただきたいと思います。

(パワーチェンジトレーニングは現在特許出願中です)